40代看護師の自己PRで押さえたい3つのポイント【パターン別の例文付き】

「40代で転職を考えているけれど、自己PRって何を書けばいいのかわからない…」
そんなふうに悩んでいませんか?

経験はあるけれど、自分の強みをうまく言葉にできなかったり、履歴書の書き方に迷ったりするのは自然なことです。

特に自己PRは「自由に書いてください」と言われても、何をどう書けばいいのか困ってしまいますよね。

でも、40代だからこそ伝えられる価値があります。
長年の現場経験、後輩の指導やチームでの役割、そうした“積み重ねてきた力”こそが、あなただけの強みです。

この記事では、40代の看護師が自己PRを自信を持って書けるように、ポイントや例文をわかりやすく解説します。
読み終えるころには、あなたの経験をしっかり伝えられる自己PRの形が見えてくるはずです。

40代看護師の自己PRで押さえたい3つのポイント

40代の看護師が自己PRを書くとき、意識しておくべきポイントは次の3つです。

  • 実績や経験を具体的に伝える
  • 応募先のニーズに合った内容にする
  • 前向きな姿勢と人柄が伝わるように書く

以下、それぞれ詳しく説明します。

実績や経験を具体的に伝える

40代の強みは、長年の現場経験や積み上げてきたスキルです。
それを「経験豊富」「いろいろな仕事をしてきた」といった曖昧な表現ではなく、具体的な実績や数字で示しましょう。

たとえば、

急性期病棟で15年勤務し、日常的に1日20人以上の患者に対応。プリセプターとして6人の新人指導を経験。

といったように、「どこで」「何をして」「どれくらい」の情報が入ると、説得力が増します。

読み手にとって想像しやすく、あなたの力が伝わりやすくなります。

応募先のニーズに合った内容にする

いくら経験が豊富でも、それが応募先の病院や施設で求められている内容と合っていなければ評価されません。

自己PRを書く前に、次のようなことを調べておきましょう。

  • 病院や施設の理念、方針
  • 募集要項に書かれた人物像
  • 看護体制や特徴的な取り組み

たとえば、地域密着型の施設であれば「ご家族との連携や丁寧な説明を心がけた経験」などをアピールすると効果的です。

相手に「この人はうちの職場に合いそうだ」と思ってもらえるように意識しましょう。

前向きな姿勢と人柄が伝わるように書く

年齢やブランクに不安がある方も多いかもしれません。
ですが、そういった点を無理に隠す必要はありません。誠実な姿勢前向きな意欲を見せることが大切です。

たとえば、

子育てで5年間ブランクがありましたが、復職に向けて定期的に勉強会へ参加し、医療の最新情報に触れてきました。

といったように、努力してきたことやこれからの意気込みを書きましょう。

また、応募先でどう貢献したいかを添えることで、「一緒に働く姿」がイメージしやすくなります。

パターン別:40代看護師の自己PR例文集

自己PRは、あなたの「これまでの経験」と「これからの貢献」を結びつけて伝えることがポイントです。
ここでは、状況別に複数の自己PR例文を紹介します。ご自身の経歴に合わせて、アレンジしてみてください。

パターン①:病棟勤務15年以上/新人指導経験あり

急性期病棟で15年間勤務し、内科・外科問わず幅広い診療科での看護を経験しました。1日平均20名以上の患者様に対応する中で、観察力と冷静な判断力を養いました。

後輩の指導にも注力し、プリセプターとして7名の新人看護師の教育に携わりました。マニュアル作成や面談を通じて、離職率の低下にもつながったと感じています。

今後は、これまでの現場経験と教育経験を活かし、チームの一員として、よりよい看護環境づくりに貢献したいと考えております。

パターン②:ブランクあり(子育て)/復職希望

出産・育児のため一時現場を離れておりましたが、その間も定期的に看護雑誌で知識を深め、医療系セミナーにも参加してまいりました。

以前は整形外科病棟で10年間勤務し、術前・術後のケアや高齢患者様の対応を担当していました。患者様とじっくり向き合い、安心感を与えるコミュニケーションを大切にしてきました。

復職後は、変化する医療現場の流れを学び直しながら、チームの中で役割を果たせるよう努力し、地域の医療に貢献していきたいと考えています。

パターン③:訪問看護経験者/地域医療への貢献をアピール

訪問看護ステーションで6年間勤務し、独居高齢者や認知症患者様の対応を行ってまいりました。医師やケアマネジャー、ご家族と密に連携を取り、安心できる療養環境を提供することに力を注いできました。

急変時の対応や終末期ケアの場面では、看護師としての判断力と、相手の気持ちに寄り添う姿勢の両方が求められました。

今後は、地域の医療を支える一員として、利用者様の生活に寄り添いながら、より質の高いケアを提供していきたいと考えております。

パターン④:精神科勤務/傾聴力・観察力を強調

精神科病棟で12年間勤務し、主に統合失調症・うつ病の患者様を担当してきました。患者様の小さな変化を見逃さない観察力、安心して話せる関係づくりを大切にしています。

急性期・慢性期の両方で経験を積んでおり、薬物療法の補助や日常生活支援の中で、他職種との連携の重要性も学びました。

今後は、メンタルケアに関する知識をさらに深め、患者様一人ひとりの回復を長期的に支える看護を実践していきたいと考えています。

パターン⑤:管理職経験あり/リーダーシップをアピール

看護主任として、10人以上のスタッフをまとめる役割を5年間担当しました。日々の業務調整に加え、患者様対応の質向上や職場の人間関係の改善にも取り組みました。

現場では看護師としての手技も継続しながら、スタッフの悩みに耳を傾け、誰もが働きやすい職場づくりを目指してきました。

今後は、プレイングマネージャーとして現場に関わりながら、よりよいチーム運営や教育体制の強化にも携わっていきたいと考えています。

パターン⑥:急性期から慢性期へ転職希望/転職理由を前向きに表現

急性期病棟で15年の経験を積んできましたが、患者様一人ひとりとより長く関わりたいという思いから、慢性期の医療に関心を持つようになりました。

これまでの現場では、急変時の対応や看護計画の立案を通じて、判断力とチームワークを磨いてきました。

今後は、慢性期医療の現場で、患者様の生活に寄り添いながら、継続的なケアを提供する看護師として成長していきたいと考えています。

自己PRに悩むなら、プロに添削してもらうのがおすすめ

「どう書いても自信が持てない」
「このままで本当に伝わるのかな…?」

そんなふうに感じたときは、転職サポートのプロに相談するのも一つの方法です。

看護師専門の転職サイトでは、求人紹介だけでなく、履歴書や自己PRの添削、面接対策までしっかりサポートしてくれるところも多くあります。

しかも、転職者側は利用無料。
あなたのこれまでの経験や希望を丁寧にヒアリングし、「そのままで十分魅力的ですよ」と背中を押してくれる担当者に出会えるかもしれません。

実際に、以下のようなサポートが受けられます。

  • あなたに合った職場の提案
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 自己PRや志望動機のアドバイス
  • 面接の日程調整や条件交渉の代行

特に40代は、経験をうまく伝えることで評価されやすい年代。
そのためにも、客観的に見て「伝わる」かどうかをチェックしてもらうことが非常に効果的です。

下記の記事でおすすめの看護師転職サイトを紹介していますので参考にしてください。

まとめ

40代の看護師が自己PRを書くときは、「経験と人柄」を具体的に伝えることが鍵になります。

  • 経験は数字や具体例で示す
  • 応募先のニーズに合った内容にする
  • 誠実さと前向きな意欲を忘れずに

こうしたポイントを意識すれば、あなたの強みがしっかり伝わる自己PRになります。今まで現場で培ってきたものは、決して小さなことではありません。
ぜひ、自信を持って、自分の歩みを言葉にしてください。