「看護師やめたいって常に思っている…」
「毎日、仕事で心身ともに疲れ切っている…」
「このまま看護師を続けるのはもう限界かもしれない…」
そんな思いを抱えながら日々奮闘している看護師さんは、決して少なくありません。
この記事では、実際に看護師を辞めた方々の「辞めてよかった」という声や、逆に「やめなくてよかった」という声を紹介します。
看護師として働き続けるか迷っている方の参考になれば幸いです。
(▼「夜勤をやめてよかったこと」は別記事にまとめています)

看護師をやめてよかったこと
看護師をやめてよかったと感じる理由は人それぞれですが、下記のポイントを中心にまとめました。
- 解放感を感じた・笑顔が増えた・心身の負担が減った
- 労働環境が改善し、人間関係の悩みが減った
以下、それぞれの項目について見ていきましょう。
解放感を感じた・笑顔が増えた・心身の負担が減った
まずは、笑う回数が増えたという声。
看護師辞めて1番良かったことは、笑う回数が増えたことですね!
— つまようじの妻 (@prism_nextblue) March 18, 2025
看護の仕事って、やりがいがある分、重責も大きいですよね。患者さんの命を預かる緊張感、ミスが許されない環境…。そんな毎日から解放されると、自然と表情も明るくなるのかもしれません。
看護師時代の辛さと、現在の安心できる環境とのギャップについて触れた声もあります。
本当に本当に幸せかも????
— 111回脱ナース@一般企業 (@qWx8Wu1DAG83223) August 1, 2024
看護師の辛さやパワハラをたまに思い出すけど、大事にしてくれる今の環境が本当にありがたい????
笑顔で冗談言ったり、雑談したり凄く嬉しい
心の底から言える
看護師に絶望してた私へ…死なないでくれて有り難う
また看護師にならない選択をしてくれて有り難う????
「死なないでくれてありがとう」という言葉は、限界まで追い詰められていたことが伝わってきます。環境が変わったことで、心が回復し、自分を大切にできるようになった様子がうかがえます。
心身の負担についても、変化を感じている方がいます。
今わたしは看護師辞めて他の仕事してるけど
— まえのん (@maeeeeenon_2) March 24, 2025
辞めて良かったと思ってる
心身の負担がだいぶ減った
人の命預かってる重さと
パワハラが当たり前の環境と
夜勤して不規則勤務で自分の寿命削って仕事することの何がいいんだろうって
ちょっと思ってしまう
命を預かる責任や不規則な勤務、そしてパワハラが「当たり前」と感じてしまう職場環境は、長く続けるにはあまりに過酷です。
こうした声を通じて、看護師をやめたことで感じた「心のゆとり」「体の回復」は、個人によってさまざまな形で現れていることがわかります。
労働環境が改善し、人間関係の悩みが減った
看護師資格を活かしながらも病院勤務以外の道を選んでいる方もいます。
看護師資格を使ってますが、在宅デスクワークです。 通勤、夜勤、人間関係から解放されて、もう病棟には戻りたくないと思います。
Yahoo!知恵袋
在宅ワークに切り替えることで、朝のバタバタや通勤ストレスがなくなり、自分や家族のために時間を使えるようになったという声もあります。
病院辞めて在宅ワークになって
— かな|看護師からフリーランスへ (@kan_iku) June 7, 2023
✔︎通勤時間ゼロになった
✔︎朝バタバタしなくなった
✔︎ご飯をゆっくり作れるようになった
✔︎苦手な人と合わせる必要がなくなった
✔︎子供の体調不良に誰にも気を使う必要がなくなった
通勤時間がなくなったのはまじで大きい????????あと食費も減った❣️
職場環境や人間関係のストレスが限界だったという方も。
実は先週看護師じゃない仕事にとうとう受かりました????
— 111回脱ナース@一般企業 (@qWx8Wu1DAG83223) November 9, 2023
もう仕事が嫌で嫌で辛い日々、指導という名のパワハラ、安過ぎる給与とも全ておさらば…。
仕事は「辛いことの我慢料」って言葉があるけど違うと思う。
人生を充実させる為に、やりたい事や待遇に満足いく会社を選ぶべきだと思います????
看護師の職場は、人間関係の悩みが尽きないと感じる人も少なくありません。
ツイートにもあるように、「パワハラが当たり前」と感じる環境から抜け出せたことで、心の重荷が下りたという方もいます。新しい職場で「普通の人間関係」を取り戻せた喜びは大きいですね。
もちろん、新しい職場でも人間関係の悩みがないとは限りませんが、環境を変えることで、より自分に合った人間関係を築ける可能性は大いにあります。ストレスの少ない環境で働くことは、「やめてよかった」と感じる重要な要素となるでしょう。
看護師をやめなくてよかったこと
一方で、看護師をやめなくてよかったと感じている人もいます。
職場みんな優しくてあったかくてまじで転職してよかった。2ヶ月あっというま。前職パワハラで鬱なって死にたくなった日々が脳裏をたまによぎるけど、今は前を向いて歩き出せてよかったと思う。看護師辞めなくてよかった。いろんな働き方があるって知れた。
— もちぺち (@pechipechimochi) January 30, 2025
お姉さん採血上手ですね!もう全然痛くなかった!ありがとう!と言われて
— もちぺち (@pechipechimochi) February 6, 2025
ほくほくしちゃった☺️看護師辞めなくて良かった
「看護師を辞めたい」と感じたとき、必ずしも職業そのものを手放す必要はない場合もあります。
働く環境を見直したり、職場を変えることで、気持ちが前向きになることもあります。
看護師をやめた後の選択肢
看護師をやめた後、どんな道があるのか不安になりますよね。
実際に現場を離れた方の中には、別の職場で資格を活かしたり、異業種に転職したり、しばらく休息を取ったりと、さまざまな道を歩んでいる人がいます。
ここでは、看護師をやめたあとに選ばれている代表的な道をご紹介します。
あなたの気持ちに合いそうなものがあれば、まずはそこから考えてみるのも良いかもしれません。
- 看護師資格を活かして別の場所で働く
- 看護師の経験や知識を活かして異業種に転職する
- 全く別の業種に挑戦する
- 資格取得を目指す
- 休息期間を設ける
それぞれの選択肢について、もう少し詳しく見ていきましょう。
看護師資格を活かして別の場所で働く
「看護師をやめたいけど、せっかく取った資格をムダにしたくない」
そう感じている方も少なくないのではないでしょうか。
病院での勤務がつらくても、看護師の資格や経験は大きなアドバンテージです。
環境を変えることで負担が軽くなる可能性はありますので、まずは自分にとってどんな職場が合っているのかを見つめ直すことが大切です。
具体的には、以下のような選択肢があります。
- 内科・外来クリニック
- 美容クリニック
- 企業の健康管理室
- 訪問看護
内科・外来クリニック
夜勤がなく、土日休みのところも多いため、生活リズムを整えたい方には人気です。
ただし、地域によっては求人数が少なかったり、倍率が高いこともあるため、早めの情報収集が大切です。
美容クリニック
健康な方を対象とした施術が中心で、急変対応のような緊張感は少なめです。
一方で、美容系ならではの接遇スキルや、カウンセリング力が求められることもあり、「営業っぽさ」に戸惑う方もいるようです。
企業の健康管理室
社員の健康相談や衛生管理を行う仕事です。
土日休み・残業少なめ・年間休日120日以上など、働きやすい条件が揃っているケースもあります。
ただし、求人は非公開で出回ることも多く、転職サイトの活用がカギになります。
訪問看護
患者さん一人ひとりとじっくり向き合いたい方に向いています。
病棟勤務よりもマイペースで動ける反面、「一人で判断する場面が増える」「移動や事務作業が意外と多い」と感じる方も。
「今の職場は合わないけど、看護師という仕事は好き」という方には、環境を変えることで新たな道が開けるかもしれません。
次のステップとして看護師専門の転職サイトに登録してみると、病院以外の求人も豊富に見つかります。「夜勤なし」「土日休み」「残業少なめ」など、あなたの希望条件で検索できるので、自分に合った職場を見つけやすいです。まずは無料登録して、どんな選択肢があるか見てみましょう。

看護師の経験や知識を活かして異業種に転職する
「医療の現場を離れたいけど、せっかくの知識や経験をムダにしたくない」
そう考える方にとって、看護師の専門性を活かせる異業種への転職も選択肢のひとつです。
看護師としての知識や現場経験は、直接医療に関わらなくても重宝される場面があります。
以下は、実際に転職される方が多い業種の例です。
- 製薬会社・医療機器メーカー
- 治験コーディネーター(CRC)
- 医療事務
- 保育園や学校の保健室
それぞれの特徴を簡単に解説します。
製薬会社・医療機器メーカー
営業職や学術職として、医療従事者とのコミュニケーションや専門知識が求められます。
現場経験を活かしながら、よりビジネス寄りの働き方を希望する方に向いています。
治験コーディネーター(CRC)
新薬開発の現場で、治験に参加する患者さんの対応やデータ管理を行います。
医療知識があると業務理解が早く、スムーズに適応しやすいといわれています。
医療事務
診療報酬やレセプトの知識など、制度に関する理解が深まる職種です。
現場経験がある方は、実務の流れがわかっている点で重宝されることがあります。
保育園や学校の保健室
子どもが好きな方や、より落ち着いた環境で働きたい方に選ばれています。
突発的な対応が少なく、生活リズムも整いやすいのが特徴です。
医療の知識は活かしたいけど、病院という場を離れたいという方にとって、こうした選択肢が視野に入るかもしれません。
自分の強みや働き方の希望を整理しながら、じっくり検討してみましょう。
全く別の業種に挑戦する
「医療の現場からいったん離れて、まったく違う世界に飛び込んでみたい」
そう思う方にとって、新しい業界への転身は大きなチャレンジであり、新たな気づきのきっかけにもなります。
看護師として培った「人と接する力」や「責任感」「チームでの協力経験」は、職種によっては強みとして活かせる場面もあります。
ただし、未経験での転職にはハードルもあるため、事前に情報を集めたり、自分の適性を見極める準備が大切です。
以下は、実際に看護師からの転職先として選ばれることがある職種です。
- 一般事務職
- 接客・販売業
- IT業界
- フリーランス
それぞれ見ていきましょう。
一般事務職
安定した勤務時間や残業の少なさから、家庭やプライベートを優先したい方に人気です。
事務未経験でもチャレンジできる求人もありますが、基本的なパソコンスキルやビジネスマナーが求められます。
接客・販売業
人と接するのが好きな方、感情に寄り添う力を活かしたい方に向いています。
体力仕事もありますが、「ありがとう」と直接言ってもらえる機会が多く、やりがいを感じやすい仕事でもあります。
IT業界
未経験からでも学習環境が整っているスクールや教材が増えています。
職種はエンジニアだけでなく、カスタマーサポートやWeb制作、マーケティング職など多岐にわたります。
「論理的に考えるのが得意」「新しいことを学ぶのが好き」という方は一度検討してみる価値があります。
フリーランス
ライターやオンライン講師、キャリア相談など、自分の得意分野を活かして働く人も増えています。
自分のペースで働ける反面、収入の安定や営業活動などの課題もあるため、慎重な準備が必要です。
「まったく新しいことを始めたい」「医療とは違う世界を見てみたい」という気持ちは、転機のサインかもしれません。
いきなり転職ではなく、副業やスキル習得から少しずつ始めるのも、一つの手段です。
資格取得を目指す
キャリアの幅を広げたい方や、新しい分野に挑戦したい方にとって、「資格取得」は一つの選択肢です。
看護師としての知識や経験を活かしやすい資格もあり、学び直しのハードルが比較的低いものもあります。
ただし、資格を取ればすぐに希望の仕事に就けるとは限らないため、実務経験の有無や、求人ニーズも事前に確認しておくことが大切です。
以下は、看護師のキャリアと相性が良いと言われている資格の例です。
- 保健師・助産師
- ケアマネージャー
- 医療事務関連の資格
- 心理カウンセラー関連の資格
それぞれのポイントを簡単に解説します。
保健師・助産師
看護師資格を持っていれば、専用の養成課程を経て受験資格が得られます。
地域保健や母子支援など、より専門性の高い分野で活躍したい方に向いています。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
高齢者の介護サービス計画を立てる仕事で、看護師経験があると受験資格が得られます。
介護や在宅医療に興味がある方、生活に寄り添う支援がしたい方に選ばれています。
医療事務関連の資格(診療報酬請求事務能力認定試験など)
病院やクリニックでの事務職への転職を目指す方に人気です。
医療制度の仕組みを理解している看護師は、現場との連携がスムーズに取れる点で重宝されることもあります。
心理カウンセラー・メンタルヘルス系の資格
患者さんとの関わりの中で培った「傾聴」や「共感力」を活かしたいという方におすすめです。
医療・福祉・教育分野など、活躍の場も広がりつつあります。
「もっと学びたい」「医療の知識を別の形で深めたい」という気持ちを持っている方には、資格取得を一つのステップとして検討してみるのも良いかもしれません。
休息期間を設ける
「限界まで頑張ってきたけど、もう動けない」「何も考えたくない」
そんな状態のときは、無理に転職や将来のことを考えなくても大丈夫です。
まずは心と体をしっかり休めることが、次のステップへの準備になります。
以下のような過ごし方も、自分を整えるヒントになるかもしれません。
- 十分な睡眠と栄養
- 趣味や好きなことに時間を使う
- キャリアカウンセリングを受ける
- 少しずつ未来を考える
十分な睡眠と栄養
生活リズムを整えることで、体力や免疫力が回復し、少しずつ心も落ち着いてきます。
趣味や好きなことに時間を使う
「楽しい」「気持ちが軽くなる」と感じる時間を意識的に取ることで、心の疲れを癒やすきっかけになります。
キャリアカウンセリングを受ける
一人で抱えきれないときは、専門家の意見を聞くのも有効です。
考えが整理され、「自分はどうしたいのか」に気づけることもあります。
少しずつ未来を考える
元気が戻ってきたら、焦らずゆっくりと、自分がどんな生活をしたいかをイメージしてみましょう。
「もう無理」と感じたときこそ、自分を責めるのではなく、「いったん止まってもいいんだ」と許してあげることが大切です。
休むことは、立ち止まることではなく、次に進むための助走期間。そんなふうに考えてみても良いのかもしれません。
転職を考え始めたら、少しずつ整理してみたいこと
「今の働き方がつらい」「転職も考えてはいるけど、何から始めたらいいのか分からない」
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
まずは、今の気持ちを少しずつ言葉にしてみることから始めてみると、頭の中のモヤモヤがゆっくり整理されていきます。
以下のような視点で、自分自身に問いかけてみるのも一つの方法です。
- 今の職場でしんどいと感じていることは何か
- どんな働き方や環境だと、無理なく続けられそうか
- 不安や迷いを一人で抱え込まず、誰かに相談できる場所があるか
今の職場でしんどいと感じていることは何か
「人間関係」「夜勤がつらい」「プレッシャーが大きい」など、具体的に書き出してみると、原因が見えてくることがあります。
どんな働き方や環境だと、無理なく続けられそうか
理想の働き方をイメージすることは、次の選択肢を見つけるヒントになります。
不安や迷いを一人で抱え込まず、誰かに相談できる場所があるか
友人や家族、専門のキャリア相談など、信頼できる人に話すことで気持ちが軽くなることもあります。
完璧に整理する必要はありません。
転職は、大きな決断ではなく、小さな「気づき」から始まるものです。
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転職した人の声
看護師辞めたいと思ってる人たち。看護師違うなと思ってる人たちへ。
— 山下智巳 (@ytomomi24) October 28, 2024
今すぐ転職活動した方がいいです。1日でも若いうちに。看護師辞めてもなんとかなります。それで違うと思ったら、また戻ってこればいい。看護師の転職は超イージーだから。
でも一般の転職は難しい。だから少しでも若いうちがいい。
「転職してみないと分からないこともある」そんなリアルな声が、次の一歩の後押しになるかもしれません。
まとめ|自分に合った道を、焦らず見つけていこう
看護師を辞めたあとの道は、ひとつではありません。
「辞めてよかった」と感じる人もいれば、「働き方を変えることで看護師を続けている」という人もいます。
大切なのは、「今の働き方が合っていないかもしれない」と気づいたとき、
自分を責めるのではなく、「じゃあ、他にどんな選択肢があるだろう?」と立ち止まってみることです。
これまでの経験やスキルは、あなたの中にちゃんと残っています。
それを活かす道も、全く新しい挑戦も、どちらも間違いではありません。
「今より自分らしく生きたい」
そんな思いが芽生えたら、少しずつ動き出してみてください。
まずは、求人をのぞいてみたり、転職サイトに登録してみたり、誰かに話を聞いてもらうだけでもかまいません。
一歩踏み出した先には、思っていたよりも多くの可能性が広がっているかもしれません。
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(▼「夜勤をやめてよかったこと」は別記事にまとめています)
